不思議な出会い

その出会いは電車の中だった。
立ちながら子育て本を読んでいたら、
斜め前の座席に座っていた外国人男性から
トントンと腕をたたかれた。
そして、一枚の名刺を渡された。

 

えっ???
なになに??
わたし、何か落としたかな?
最近、ヤングアメリカンで外国人づいている私。
何かの引き寄せ??!!
もしやスカウトーーーー!!!!(一体何のスカウト?(笑))

 

一瞬の出来事の間にこんなことを
頭の中に巡らしながら、
名刺を見たけど、よく分からない・・・

 

裏を返すと、何やら英語で文が書いてある。

 

「1分間ママ」とだけ日本語。
あとは英語。

 

何となくで読んでみると、
どうやら彼のお気に入りの教育本を書いてくれてるようだ。

 

彼の顔を見る私に、
ニコニコしながら、カタコトで
「キョウイク」 「イップンカンママ」。

 

この不思議な出会いに
わたしは、「センキュー」と返し、愛想笑い。

 

さて、これも何かのご縁。
図書館で一度借りてみようかと検索するも
わが町には置いておらず。
内容が分からないまま、おそるおそるメルカリで購入。

 

この本には、3つのことが書かれていた。

・1分間で目標をつくる
・1分間でほめる
・1分間で叱る

 

持てる能力をフルに発揮し、

人生を創造する子供に育てるための、

わずか60秒で母と子の心を通わせる、

単純な3つの秘訣が書かれてあった。

心がホッと温まるのを感じた。

本に書かれているようなことを自分がしてもらったら、

本当にママのことが大好きになるし、

自分自身の自信を失わずに済む。

前向きな自分になれるだろうと感じた。

 

 

何よりも

子どもとのきずなの大切さ

子どもの心を育てる大切さを

改めて強く感じた。

 

読んでる途中ではあったが、さっそく試す場面がやってきた。

 

息子が2階のベランダのエアコンの室外機の上に乗り、
家に繋がれている電線を触って揺らしている!

 

たいがいのことは許すけど、これはマズイ!!

 

息子がやっていることを本人に伝え、
あなたのやっている行為を止めて欲しいこと、
命の危険があること、
私はあなたが大事だから心配であること、
を冷静に伝えた。

 

しばらく伝えたことが浸透するのを待ってから
あなたがしたことについては止めてほしいけど
あなたのことは大好きだよ、と伝え
ぎゅーっと抱きしめた。
その後、通常モードに戻った。

 

私はキッチンに戻り、夕飯の準備をしていたら、

下に降りてきて、突然、雨戸を閉め始めた。

どういう意味なのか実はよく分からなかったが

とりあえず

「閉めてくれてありがとう。お母さん助かったよ」

と伝えた。

すると満足げにニコッと笑顔。

 

夕飯、おやつの食べ過ぎで、ほとんど食べず。

「お母さん、あなたのために一生懸命作ったから

食べてくれたら嬉しいな。」とだけ伝えた。

 

 

翌朝、開口一番に

「昨日はご飯食べなくてごめんなさい」

「次からはおやつ減らすね。」と

言ってくれた。

 

私の気持ちがキチンと伝わってくれたのだなと感じた。

そして、愛情をしっかり伝えること、

しっかり抱きしめてあげることの大切さと威力を知った。

 

この本は、2000年に初版発行されている。

もう20年近くも経っていて、世の中は21世紀となり、

いろんなことが進化や変化しているが、

子育てというものは普遍的で、

だからこそ本当に心から大切にしてきたいと

改めて強く思った。

 

この不思議な出会いに感謝。

 

余談:あれからおやつは減っていません(笑)

でもご飯はできるかぎり食べるようにしています(^^)

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